無料ブログはココログ

おはなし会

2018年1月20日 (土)

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児 2018.1.19

絵本 『おもち』 彦坂有紀 もりといずみ作 福音館書店 (こどものとも年少版 2018.1月号)

おはなし ”金いろとさかのおんどり”  「おはなしのろうそく 3」東京子ども図書館編・発行

絵本 『おふろだいすき』 林明子作 福音館書店

絵本 『ぴょーん』まつおかたつひで作 ポプラ社

”金いろとさかのおんどり”は、ロシアの動物昔話です。ロシアでは、キツネはずるい嘘つき、オオカミは強いけれどまぬけ、ウサギはむじゃきで臆病者、クマはのろまで不器用…という風にだいたい性格が決まっているようです。また、動物の特徴から性別も決まっていて、オオカミやクマ、猫は男、キツネは女になっているそうです。

前々回のブログ記事「ロシアのゆきむすめ」で書いた、『ロシアの挿絵とおとぎ話の世界』(海野弘解説・監修 バイ インターナショナル 発行)にあった、ロシアの絵本作家イーゴリ・イェルショフの絵本「きんいろとさかのおんどり」から、猫とつぐみとおんどりが描かれている絵と、家の前でキツネが歌を歌っている絵をおはなしの後に子どもたちに見せました。すると・・・、ひとりの女の子が立ち上がって興奮した様子で、「キツネは女だったの!男だと思ってた!」と言いました。別の男の子が「ぼくも!!」と言いました。私はキツネをずる賢い悪女風にしたつもりだったのですが、そのかけらすら自身の中にないのが伝わったかな~。

昔話の黄金パターンである3回の繰り返しは、子どもたちをおはなしの世界に無理なくいざないます。猫とつぐみにあんなにきつく言われたのにも関わらず、3度もキツネに連れていかれるのはおんどりが間抜けな証拠。子どもたちはおんどりに同情もするし、キツネの穴に連れて行かれたら、怖くてかわいそうとも思います。猫とつぐみが助けに来てくれて ホッとするのでした。子どもたちは歌の繰り返しが面白くて、クスクスがとまりませんでした。

『おふろだいすき』は、5人くらいの子どもが「おうちにある」と言っていました。5人もあるというのは、かなりの定番絵本だなと思いました。おはなし会の読み聞かせには長い絵本ですが、子どもたちはもれなく最後までおはなしを楽しめる絵本です。

<参考資料>

『まほうの馬』岩波書店 A.トルストイ  M.ブラートフ文 岩波書店

『子どもに語るロシアの昔話』伊東一郎訳・再話 こぐま社

2018年1月15日 (月)

国分寺キッズステーションおはなし会 2・3才児

国分寺キッズステーションおはなし会 2・3才児 2018年1月10日

<2才児クラス>

♪ せんべ せんべ やけた

絵本 『おもち』彦坂有紀 もりといづみ作 福音館書店(こどものとも年中版 2018年1月号)

絵本 『なにをたべてきたの?』岸田衿子文 長野博一絵 佼成出版

♪ ととけっこう

絵本 『ぴょーん』まつおかたつひで作 ポプラ社

絵本 『りんごりんごりんご りんごりんごりんご』安西水丸作 主婦の友社

『おもち』は、浮世絵の技法を使った柔らかいタッチと優しい色合いの版画の絵本です。焼いたおもちの質感が見事です!「ぷう ぷくり・・・」おもちが少しづつふくらんでいく様子をたくさんのページを使って描きます。幼い子には、ゆったりとしたテンポがちょうどいい。おもちが焼けた時の喜びを感じました。

『なにをたべてきたの?』わらべうたの”せんべ せんべ やけた”でも感じましたが、2・3才児はくだものが好きですし、一番種類を知っていると思います。”せんべ せんべ やけた”で、「どんなせんべを焼く?」と聞いても、まだ塩とか醤油とかイメージができませんが、果物はすごくイメージをしやすいです。「りんごせんべい」「いちご」「ぶどう」・・・・。今日読んだ2冊の絵本『なにをたべてきたの?』『りんごりんごりんご』は、子どもたちがよく知っているくだものが出てきて楽しめたと思います。

<3才児クラス>

絵本 『おもち』彦坂有紀 もりといづみ作 福音館書店(こどものとも年中版 2018年1月号)

♪ せんべ せんべ やけた

絵本 『てつたくんのじどうしゃ』渡辺茂男作 堀内誠一絵 福音館書店

絵本 『ぴょーん』まつおかたつひで作 ポプラ社

絵本 『なにをたべてきたの?』岸田衿子文 長野博一絵 佼成出版

『てつたくんのじどうしゃ』は年齢にぴったりでした。前半は、次から次へと現れる部品たちが、最終的に組み立てられて自動車になる様子が描かれています。とても興味を持って子どもたちは見ています。後半は、てつたくんがその自動車を運転する様子にはらはらします。「お母さんを乗せて運転できるかな~?」みんな心配です。でも、てつたくんはお母さんをちゃんと自動車に乗せて運転しましたよ!! てつたくんがお母さんを乗せている場面を見て、みんなほっと安心したし、自分が乗せているような誇らしい気分になりました。そして、裏表紙はお母さんを乗せて安定感抜群に運転しているてつたくんの後ろ姿が描かれています。この裏表紙があることで、いっそう喜びがつのります。

2017年12月15日 (金)

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児 2017.12.14

<プログラム>

絵本 『ふしぎなナイフ』 中村牧江/林建造作 福田隆義絵 福音館書店

絵本 『王さまと九人のきょうだい』 君島久子訳 赤羽末吉絵 岩波書店

♪ ころころ ころころ やまいも

おはなし ”ホットケーキ” 「おはなしのろうそく18」東京子ども図書館編・発行

<感想>

『ふしぎなナイフ』は、予想にたがわない大反響でした!曲がるはずがないぴかぴかのナイフが変化する・・・という固定観念を覆す展開に、ページをめくる度に驚きの「えっー‼」という声が上がります。1ページ目の「まがる」は、「スプーンが曲がるのを見たことがあるよ!」という発言があり、「ま、そうだな」という感じでしたが、徐々にテンションが上がって行き、「とける」では最高の驚きでした。この絵本の発想力もさることながら、絵が訴えかける力は大きいです。

『王さまと九人のきょうだい』並外れた力を持つ、姿かたちがそっくりな九人兄弟が主人公の中国の昔話です。10分以上かかる絵本でしたが、最後まで集中が途切れませんでした。子どもたちはまず、九人も兄弟がいることに驚きます。王さまは並外れた力を持つ兄弟を恐れて、次々に兄弟を倒す命令を下していきます。谷底へ落としたり、燃えさかる火の中へ入れたり・・・。はじめはこわい感じがしますが、兄弟のあまりの強さに、「今度も、絶対大丈夫だよ!」という安心感が湧いてくるので、子どもたちはゆとりをもっておはなしの世界を楽しみます。長いおはなしであっても、王さまが命令して兄弟がそれを乗り越えるというパターンが9回も続いていく、「展開して収まる」の連続ですから、この繰り返しに幼い子も無理なく楽しめるのですね。この中国の壮大なる昔話を、安定した赤羽末吉さんの絵がリードしてくれます。

現代の子どもたちは、○○レンジャーなど戦隊ものが大好きです。子ども自身が強くなりたいと願う気持ちを満たし、勇気を与えてくれる昔話は、はるか昔から世界中にたくさんありました。日本の昔話では、「ももたろう」「いっすんぼうし」などがあります。昔話は子どもの味方であり、子どもの心の育ちにしっかりと寄り添っていると思いました。この昔話絵本はとても優れていますが、私はやっぱり語りで直接子どもたちの目を見て互いに楽しみたいなと思いました。

”ホットケーキ”は、ノルウェーの昔話です。今度は、7人兄弟(!)のお母さんが焼いたホットケーキが主人公です。ホットケーキはお母さんから逃げ出して、めんどりやおんどり、あひるなどからも逃げていき、最後にブタに食べられてしまいます。これは言葉遊びの妙を楽しむ昔話です。ホットケーキは、めんどりを「メンドリペンドリ」、おんどりを「オンドリゴンドリ」などと呼び、がちょうは「ガッチョブッチョ」です!通常、子どもが昔話を聞く時は、丸ごと昔話の世界に入り込むので、心の中で情景を思い浮かべ、主人公たちがどんな気持ちでいるのかに思いをはせながら、はるか遠くを見る目で静かにそこに居ます。しかし、この昔話では子どもたちは気持ちを全面に押し出して楽しんでくれます。私は”ホットケーキ”は何度も語っているし、何回も練習をしているのにもかかわらず、どうしてか、今回も子どもたちのパワーに負けて間違ってしまいました。私が、まだそれを受け止めきれないのでしょうね。次は、頑張ろうと思います。

<おまけ・・・>

おはなし会が終わって帰り支度をしていたら、ひとりの女の子がそっと私の背中に来て、耳元でささやいてくれました。「わたし、絵本が好き」「わたし、おはなしも好き」「わたし、遊びも好き(わらべうたのこと)」みんな気に入ってくれて、どうもありがとう。大人の私自身が読みたい絵本や語りたい昔話ではなく、目の前の今の保育園の子どもたちが喜ぶ絵本やおはなしを選んで、一緒に楽しんでいきたいと思います。

P1030452


                 P1030473

 

2017年12月 7日 (木)

国分寺キッズステーションおはなし会 2・3才児

国分寺キッズステーションおはなし会 2・3才児 2017.12.6

<2才児>

♪ くまさんくまさん

手袋人形 くまさんのおさんぽ

絵本 『すごいね じょうずだね』 大川久乃文 ましませつこ絵 福音館書店

絵本 『ごぶごぶ ごぼごぼ』 駒形克己作 福音館書店

手袋人形 ♪ わたしはねこのこ ねこのこよ

♪ いもにめがでて はがでて ほい

絵本 『こいぬのくんくん』 ディック・ブルーナ作 福音館書店

絵本 『て』 とのむらせつこ作 福音館書店(こどものとも年少版 2017年10月号)

絵本 『どんどこ どん』 和歌山静子作 福音館書店

「すごいね じょうずだね」は、素直に動物の行動にたいして感動するところが、年齢とぴったりです。この絵本の絵は描いてあるものすべてに輪郭線が濃い色と薄い色で二重に描かれているので大変わかりやすく、また、余白のバランスもとてもいいです。サル・ウサギ・アシカ・ゾウ・・・と続くのですが、それぞれの動物に対して2場面づつになっており、1場面めではチャレンジしようと真剣な顔をしています。そして、ページをめくるとチャレンジ成功!動物たちは、ニコニコ嬉しそうです。子どもたちも素直に「すごいね じょうずだね」と言葉を発します。やっぱり、ぞうさんが一番すごいようでした。

この絵本を読んだ後親子で、お子さんの「すごいね じょうずだね」ところ探しをすると、自己肯定感が育くまれることでしょう。絵本を読む時は、ページをめくる間の出来事を意識してめくるといいですね。

<3才児>

♪ くまさんくまさん

絵本 『て』 とのむらせつこ作 福音館書店(こどものとも年少版 2017年10月号)

絵本 『ごぶごぶ ごぼごぼ』 駒形克己作 福音館書店

絵本 『どんどこ どん』 和歌山静子作 福音館書店

♪ やまからころころやまいも

♪ わたしはねこのこ ねこのこよ おめめはクリックリックリッ おひげはぴーん
   むなげは モソモソモソ くるっとまわって にゃーお

絵本 『ちいさなねこ』石井桃子作 横内襄絵 福音館書店

絵本 『ふしぎなナイフ』中村牧江/林建造作 福田隆義絵 福音館書店

『ふしぎなナイフ』1ページ目のナイフが曲がった絵を見て、子どもたちはびっくりしました!「どうして、ナイフが曲がるの?!」私は「ふしぎなナイフだからよ」と答えました。その後も不思議なことが続きます。ナイフがねじれたり折れたり・・・。特に、溶けたナイフにも驚きの声。実際のナイフと絵のナイフを重ね合わせて想像することができているのですね。ページをめくるとどんなナイフが表れるのか、その状態に合う言葉はなにか興味津々です。「ちらばる」の場面では、「おもちゃは”ちらかす”だけど、ナイフは”ちらばる”なんだね」という発言も!ちょうどひらがなを覚えはじめた年代で、言葉へのアンテナは高くたっています。そして、ナイフは伸びて縮んでふくらんで、割れてしまうという圧巻の結末を迎えます。想像力と言葉の感覚を磨く・・・ナイフのように研ぎ澄まされた感覚を味わえる絵本だと改めて思いました。リクエストに応えて、2回読みました。

P1030463


                 P1030469

 

2017年11月22日 (水)

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5歳児

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5歳児  2017.11.21

<プログラム>

♪ くまさんくまさん

絵本『3びきのくま』パスツォフ絵 福音館書店

絵本『て』とのむらせつこ作 福音館書店(こどものとも 年少版 2017.10)

♪ こぶじいさん

おはなし”こぶじいさま” 『こぶじいさま』松居直再話 福音館書店

絵本『まあちゃんのながいかみ』たかどのほうこ作 福音館書店

<感想>

『3びきのくま』画家のパスツォフは1971年にソビエト国家最高栄誉賞を受賞している、ロシアの国民的絵本作家です。ロシアの風俗を感じさせる安定感ある絵です。

『て』この絵本には登場人物の手と行動しか描かれていません。つまり、顔がないのです。顔がないのに、人物の様子やその人の持つ雰囲気が不思議と伝わってきます。子供たちも「顔がないよ」と気づいています。標題紙は男の子がバッタを持っている手です。小さな手のひらがバッタを持っている絵に、子供たちはまず親近感を覚えます。次のページは、大きなごつごつした手。節は曲がり人生の重味を感じさせます。すぐに、おじいちゃんの手だとわかりました。おばあさんも、お父さんもお母さんもわかります。お母さんは爪を塗っているし服でわかるそうです。妹にりんごをあげる”ぼくの手から、彼がとても優しいことが伝わってきます。手だけでなにもかも伝わり、自分の家族のことまでも思いやれるいい絵本です。

『こぶじいさま』この絵本は、1961年にこどものとも年少版で出されました。「宇治拾遺物語」にもある古くから伝わるおはなしです。福音館書店社長の松居さんは、「宇治拾遺物語」を参考に、よいおじいさんと、ちょっとあわてん坊なおじいさんという対比で人物を描き分けたそうです。(『松居直と『こどものとも』松居直著 ミネルヴァ書房より)語りでどこまでわかったかな?語り終わってからこの絵本を見せると、絵をよーく見ていました。

『まあちゃんのながいかみ』は保育園にある絵本でしたが、よく聞いていました。まあちゃんが洗濯物を干している場面で、「「どろんこハリー」だ!」と気づきます。裏表紙の髪を見て「長くなったね!」と声があがると、「表紙の髪はすごいよ!」「ほんとだ!」と絵を楽しみました。

*今日は久しぶりのおはなし会でした。今日感じたのは、子供たちがとてもいい聞き手に育っていてくれている・・・ということでした。2歳から基本的には毎月おはなし会をしているので、絵本を楽しむ、昔話を楽しむという習慣が身についているのですね。ありがとう!

P1010495

2017年4月 1日 (土)

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児 2017.3

絵本 『ぽとんぽとんはなんのおと』 神沢利子作 平山英三絵 福音館書店

おはなし ”3匹のこぶた” 『イギリスとアイルランドの昔話』福音館書店

わらべうた ♪ぶたがぶたれた ぶたにぶたれた なぜぶたれた  

         いちでいばって にでにらんで さんでさわいで しでしかられて 

         ごでごつん  ぶたがぶたれた

絵本 『とべちいさいプロペラき』小風さち作 山本忠敬絵 福音館書店

絵本 『ねこ・こども』 佐々木マキ作 福音館書店

<感想>

”3匹のこぶた”は、子どもがとても興味を持ちよく聞くおはなしだと聞いていましたが、その通りどの子ももれなくおはなしの世界に浸っていました。オオカミが一番目と二番目の子ブタを食べた時もびっくりしたのですが、最後に三番目の子ブタがオオカミを食べた時にはもうみんな目が真ん丸になり相当びっくりしました。「いいの?いいの?だって、子ブタがお腹の中に・・・」子ブタがオオカミを食べるということは、2匹の子ブタも食べてしまうことなのかな~と考えているようです。赤ずきん、はらぺこピエトリン、ついでにペロリなど、私が保育園で今まで語ってきたおはなしは、オオカミなどに呑み込まれてもお腹を切ってもらい出てくるパターンが多かったからです。

おはなしの後に、福音館書店の絵本「三びきのこぶた」を見せましたが、改めてこの絵本が良くできていることに関心しました。特筆すべきはオオカミの描き方です。甘さの手加減がいっさいない、本物のオオカミです。オオカミが煙突から降りた後、鍋で煮られる場面も迫力満点です。子どもたちは、子ブタがぐつぐつ煮えたオオカミを食べている場面がないのが不満でした。事実が描かれていないと納得しないのです。残酷な結末を変えたり見せないのではなく、納得できるようにしっかりと描くことの大切さを強く感じました。結末の一文「それからこぶたは、ずっとしあわせにくらしました」は、今までの流れをまとめ、これから起こるであろう先を予測させる効果的な一文だと思います。

また、絵本の市のシーンを見せると、「この絵本は間違ってる!!!」とひとりの女の子が強く主張しました。市のシーンはおはなしにはなかったと言うのです。語り手の私の頭の中で想像で描く絵には、確かに市のシーンをイメージし忘れていました。なんということでしょう。

私は昔話の「三匹のこぶた」を語りで何度も聞いていますが、正直なところ今までそんなに楽しいと感じていませんでした。長い間、子どもと本の仕事をしてきた私ですが、自分が失ってしまった子ども時代の感覚はもう取り戻せないのです。子どもにとっての楽しい感覚と、大人の感覚の差異を常に認識してのぞむことが大切だなと、今回もとても勉強になりました。

 

 

2017年3月23日 (木)

国分寺キッズステーションおはなし会 2・3才児 

国分寺キッズステーションおはなし会 2才児 3才児  2017年3月

2才児クラス

♪ ぶたがぶたれた

絵本 『なにのあしあとかな』薮内正幸作 福音館書店

絵本 『ころころころ』元永定正作 福音館書店

♪ まつぼっくりが あったとさ

絵本 『ぼくのくれよん』長新太作 講談社

絵本 『でました』長新太作 ビリケン出版

<感想>

『なにのあしあとかな』は、どんな動物の足跡なのか、1ページごとに会話がふくらみます。その会話はとても楽しいし、会話の中で子どもたちが得るものはたくさんあるのだと思います。目と目を合わせないスマホゲームで、子どもを遊ばせているよりも・・・。

『ころころころ』が物語る絵を子どもたちはよーく読みます。子どもたちは、「いろだま」という言葉から、まず自分が好きな色を思い浮かべます。子どもにとって、「かいだんみち」という言葉は耳慣れませんが、自分で声に出して、目で絵を見ることで感覚をつかみます。「あかいみち」の間に白い道があることを発見し、背景の色が黒に変化したのを見たところで、次は「でこぼこみち」。「でこぼこの間にはさまる・・・」「痛いよ、たいへんだ」黒い色に怖いシーンを感じます。次に、「さかみち」がどんな道かを考え、「あらしのみち」ではいろだまが飛びまわる様子を想像します。「いろだまが落ちる!」「違うよ!いろだまはぐるぐる回っているんだよ!」「やまみち」はどんな道かな?どんな風にころがるかな?それから、「雲の道」を通り終点に到着。いろんな道を色玉とともに結構歩いてきた気分になりました。2回読みました。『ぼくのくれよん』は年齢にぴったりでした。

3才児クラス

♪ ぶたがぶたれた

絵本 『なにのあしあとかな』薮内正幸作 福音館書店

絵本 『おだんごぱん』瀬田貞二訳 わきたかず絵 福音館書店

♪ まつぼっくりが あったとさ

おはなし ”せかいでいちばんきれいなこえ” 「おはなしのろうそく 11」

絵本 『ころころころ』元永定正作 福音館書店

絵本 『でました』長新太作 ビリケン出版

<感想>

『おだんごぱん』は集中してよく見ました。”せかいでいちばんきれいなこえ”は、3才児クラスで今日は初めての語りでしたが、よく聞いてくれました。わらべうたの♪まつぼっくりがあったとさで展開して遊ぼうとすると、ひとりの女の子から「絵本をもっと読んで!!!」という抗議の声が・・・。私は「よし、たくさん絵本を読もう!」と思いました。子どもたちがいろいろな絵本に出会える楽しみを感じる、おはなし会の場にしていきたいと思います。

2017年2月25日 (土)

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児

国分寺キッズステーションおはなし会4・5才児クラス  2017年2月

絵本 「くまのビーディーくん」ドン・フリーマン作 偕成社

絵本 「あーそーぼ」やぎゅうまちこ作 福音館書店

♪ このこ どこのこ かっちんこ(手袋人形)

おはなし”はらぺこピエトリン”「子どもに語るイタリアの昔話」こぐま社

絵本 「ひょっこり ひとつ」佐々木マキ作 福音館書店

絵本 「サンドイッチ サンドイッチ」小西英子作 福音館書店

感想

「くまのビーディーくん」おもちゃのくまビィーディー君がほら穴に持っていく物について、みんなでワイワイ言っていましたが、セイヤー君が迎えに来て二人で親密なはなしになると、「・・・」。子どもたちの心の奥に物語が入って行く時は、みな静まります。家に帰ったビィーディー君に、子どもたちは「まくらがないよ!」と教えてくれました。まくらをほら穴に置いてきたままでも、ビィーディー君にとってセイヤー君がいる家ほど居心地がいい場所はないのでしょう。おはなしが子どもたちに、すっかり理解されているのだなと思います。まくらについては、私は気づきませんでした。子どもは先生です!

「あーそーぼ」4・5才児もとても楽しめます。お友達と遊ぶという自分と身近な題材なので、嬉しいのです。絵本の展開もうまいです。

”はらぺこピエトリン”は、4・5才児クラスの男の子たちが元気でパワフル、そしてやんちゃでかわいいので、そんな男の子たちに向けてこの昔話をしてみました。前月は、成長して落ち着いてきた女の子に向けてでした。この昔話のハイライトは、最後にお腹が破裂するところです。男の子たちは、お腹が破裂して糞が広がる様子を身体で体現していました。

* このおはなしは、「糞」が出てくるのでちょっと私には語りずらいなと思っていましたが、園児たちを見てやってみようと思いました。子どもたちは「糞」には少し反応があるのですが、たいしたことはありませんでした。子どもが一番気になるのは、主人公や登場人物の<行動>です。ピエトリンが鬼へのご馳走をどんどん食べてしまうところ、結末の鬼のお腹が破裂して鬼が死んでしまったところに反応が強くありました。

「どのくらいお腹が膨らんでいたのか」「どんな破裂の仕方をしたのか」が、子どもたちにはとても気にかかることでした。だから、自分の身体で表現をして確かめたいのですね。大人は物事を知り過ぎているから余計なイメージが邪魔をしてしまいます。子どもは<行動>からおはなしを理解します。昔話の結末は、本当に大切なことなのですね。

「サンドイッチ サンドイッチ」は、2才・3才ほど、「うわっー!」という感じがなかったです。「卵は好きじゃない」「ハムか・・・」などと個性が出てきています。「卵があるから、食べたくない」アレルギーなどの関係もあるのでしょうか?

「ひょっこり ひとつ」は、時間が余った時のおまけに持って行った絵本です。1ページごとにどんな物語があるのか、それぞれで想像して教えてくれるんですね。「みっつ」ぐらいから、この絵本の方針が理解できて楽しむ心構えができてきます。「よくばって 四つ」を楽しみ、いつつは、「雲」「水たまり」などと謎解きをするようにおはなしを自分たちで作って行きます。今日も、たくさんのことを子どもたちに教えてもらいました。ありがとうhappy01

P1030302

2017年2月23日 (木)

国分寺キッズステーションおはなし会 2・3才児

国分寺キッズステーションおはなし会 2才児・3才児 2017年2月

<2才児クラス>

♪ どうどうめぐり どうめぐり どうどうめぐり どうめぐり かっちんこ

♪ このこ どこのこ かっちんこ (手袋人形)

絵本「あーそーぼ」やぎゅうまちこ作 福音館書店

絵本「サンドイッチ サンドイッチ」小西英子作 福音館書店

絵本「くろねこかあさん」東君平作 福音館書店

感想

「あーそーぼ」が楽しくて、じっくりじっくり絵本の絵を読みました。2回読みました。「あーそーぼ」とお友達が誘いに来るのですが、用事があって「あーとーで」と答えます。しかし、結局は一緒にそのご用をしてしまうのです。繰り返しから結末まで、予想しない展開に楽しめました。私が子どもの時も、お友達の家に行ったら、「あーそーぼ」と言ったのよ。と言うと、「ピンポンを押すよ」と教えてくれました。

「サンドイッチサンドイッチ」は、表紙を見せただけで「ワーッ!!!」と声があがりました。おいしそうな食べ物の絵は、子どもの心に生き生きとした活力としても映ります。バター・レタス・トマト・・・ひとつひとつの食材をよーく見て吟味します。また、「サンドイッチサンドイッチ」の語感が面白いらしいのです。言葉遊びのように、「サンドイッチサンドイッチ」を発音するのを楽しみました。出来上がりのサンドイッチは、それはもう、最高のサンドイッチです。子どもたちは、大変な勢いで押し寄せてサンドイッチを食べました!最後の1ページに描かれたミルクも、もちろん飲みました。2回読みました。

「くろねこかあさん」は、2才児クラスでは、はじめての3才向きの絵本です。絵と文が一致していて、言葉が詩のように滑らかに流れていくので、心地よくもある絵本です。

<3才児クラス>

♪ どうどうめぐり どうめぐり どうどうめぐり どうめぐり かっちんこ

♪ このこ どこのこ かっちんこ (手袋人形)

絵本「あーそーぼ」やぎゅうまちこ作 福音館書店

絵本「サンドイッチ サンドイッチ」小西英子作 福音館書店

絵本「どろんこハリー」ジーン・ジオン作 マーガレット・ブロイ・グレアム絵 福音館書店

感想

「あーそーぼ」は、3才児クラスの子どもたちも楽しみました。「サンドイッチサンドイッチ」は、サンドイッチを切って、お皿に盛って、「いただきまーす!」まで、待つことができました。何度見ても、美味しそうです。レタスはよくわからないようで、それよりもキャベツを入れてほしいようでした。チーズは好みが分かれました。

「どろんこハリー」は、泥んこになって遊ぶハリーを場面の中から探すことも、楽しみのひとつです。それを見つけているうちに、ハリーが本当に泥んこになっている様子がよーくわかるのです。だから、家族にも信じてもらえない・・・。原因と結果が、とてもわかりやすいなと思います。そして、安心する結末がありました。

P1030276_burogu

2017年1月21日 (土)

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児クラス 2017年1月

♪おえびす だいこく どっちがよかんべ

絵本 『コッケ モーモー』ジュリエット・ダラス=コンテ文 アリソン・バートレット絵 徳間書店

絵本 『十二支のはじまり』岩崎京子文 二俣英五郎画 教育画劇

♪わたしは ねこのこ

おはなし ”ネコの家にいった女の子”『<子どもに語るイタリアの昔話』こぐま社

<感想>

『十二支のはじまり』は、十二支についてそれぞれに知っていることも気になるし、同時に絵本の展開も気になるしで、考えつつよく絵を読んでいました。

『コッケ モーモー』は、泣き方を忘れてしまったオンドリのおはなし。仲良しのめんどりにまで文句を言われて、オンドリはしょんぼり。しかし、夜中に忍び込んたキツネを察知して、オンドリは思いっきり鳴きました。「コッケ モーモー、コッケ ブーブー・・・!」キツネは逃げていき、オンドリは、もう鳴き方を忘れませんでした。誰しも失敗や情けないことは、経験することです。それが役に立つなんて、なんて胸がすくような思いでしょう。「オンドリは いきを おおきく すって・・」がいいですね。子どもたちも息を大きく吸って、思いっきり「コッケ モーモー」と鳴きましたね。気持ちいい!

”ネコの家にいった女の子”は、まず、泉の中のガラスの階段やネコの家、ネコの王さま、魔法、額の星などの可愛らしい世界に興味を惹かれます。しかし、これは、シンデレラ版ストーリーです。とても優しくて働き者で日々虐げられてもけなげに過ごすロゼッタと、意地悪な上に怠け者のジェルトルーデとの対比をしっかりと描かなければなりません。子どもたちは期待通りの反応を示してくれました。ジェルトルーデの額についたロバのしっぽは、死ぬまでとることができませんでした。生きることの神髄を、面白さの中にもわかりやすく子どもたちに伝えています。ずっと顔をあげて、よく聞いていた女の子が印象的でした。

毎年、1月は4才児クラスの子どもたちの成長が追いついてきて、おはなしの黄金期と私は思っています。全員がよくおはなしに集中してくれます。5才児クラスの子どもたちが卒園するまでのあと2回、何を語ろうかな(^_-)-☆とても、楽しみです。

1130_8_2


             1130_7_burogu





 

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

最近のトラックバック

2018年1月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31