無料ブログはココログ

« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »

2019年3月

2019年3月26日 (火)

国分寺キッズステーションおはなし会

国分寺キッズステーションおはなし会 4・5才児 2019年3月

「アンディとライオン」ジェームズ・ドハーティ作 福音館書店  おはなし”がちょうはくちょう” 「おはなしのろうそく27」東京子ども図書館編・発行  「ババヤガーのしろいとり」内田莉莎子再話 佐藤忠良絵 福音館書店 「ウシバス」スズキコージ作 あかね書房(2回)

<感想>「アンディとライオン」を子どもたちは集中して見ていました。ライオンが身近に現れるという設定は、とても独創的で魅力的な題材です。子どもたちは興味を持って話の行方を追います。原書は1938年にアメリカで発行され、日本では1961年に初版が出ています。大人は当時のアメリカの生活様式と現在との違いに引っかかったりしますが、常識にしばられない柔軟な時代を生きる子どもは、存分におはなしの流れを楽しみます。    

”がちょうはくちょう”は、11分かかります。ずっと語ろうか迷っていたロシアの昔話です。「行って帰る」内容で「3回の繰り返し」があるので、幼い子でも理解しやすいおはなしの型があります。弟のお守を忘れて友達の家に遊びに行ってしまい、帰ってくると弟がいなくなり両親に怒られると泣き、そして探しに行くマーシャの気持ちは十分に共感できるでしょう。絵本「あさえとちいさいいもうと」筒井頼子作 林明子絵 福音館書店に設定が似ているなと思いました。 

子どもたちは「ペーチカ」については「なに?」と聞きましたが、「おかゆの岸の間にミルクが流れている」ところはすっと通り過ぎました。「ペーチカ」「リンゴの木」に隠れたマーシャと弟に気が付かず、がちょうはくちょうがたちが飛び去って行くところでは、思わず拍手をする子どももいました。次に絵本「ババヤガーのしろいとり」見せると、ぜひ読んでほしいと声があがり、絵本も読みました。内容は多少違いますが、とてもよく見ていました。

5才児クラスの子どもたちとは今日でお別れ、最後のおはなし会でした。そんな時、はじめは何かメッセージ的なおはなしをしたいと私は思いました。けれども、思い直しました。子どもたちは、おはなし会に何を求めているでしょうか?子どもたちは、心から浸れる楽しいおはなしを聞くことを求めているのです。大人の自己満足になりがちなメッセージではなく、心に残るいいおはなしを届けることが大切だと思いました。私は、おはなしの世界が伝わるよう一生懸命練習をしました。おはなしを聞いてくれて、ありがとう!

P1040427

 

 

2019年3月22日 (金)

国分寺キッズステーションおはなし会

国分寺キッズステーションおはなし会 2019年3月 2・3才児クラス
<2才児クラス>
♪ ずくぼんじょ、ちょうちょ ちょうちょ なのはなたかれ
「ちょうちょうはやくこないかな」甲斐信枝作 福音館書店
「あーそーぼ」やぎゅうまちこ作 福音館書店
♪ いっぴきちゅう(人形)
「ねずみのともだちさがし」ヘレン・ピアス作 童話屋
<3才児クラス>
♪ つくしんぼ 
「あーそーぼ」やぎゅうまちこ作 福音館書店
「どろんこハリー」ジーン・ジオン文 マーガレット・ブロイ・グレアム絵 福音館書店
♪ うちのうらのくろねこが
”ふたりのあさごはん”「おはなしのろうそく 16」東京子ども図書館編・発行
「ねずみのともだちさがし」ヘレン・ピアス作 童話屋
P1040437

 

 

2019年3月13日 (水)

がちょうはくちょう ロシアの昔話

12世紀頃の王侯貴族や富豪のロシアの家庭では、家つきの語り手バーハリーがいて、夕方になると下女や下男を集めて、昔話を竪琴のグースリーを弾きながら語っていたそうです。国民の約90%が文字が読めない時代に、昔話は語り部のバーハリーの口から口へ語り継がれました。

ロシアにまだ王さまがいない時代の昔話には、太陽、月、風などが出てきて農民の生活とのつながりがありました。自然を崇拝するアミニズムの話は古い時代のものと言えるでしょう。しかし、最初の王リューリック(元世紀)が国を作ると、王さまや王女さまが昔話に登場してきます。この頃の国は、川沿いにできた小さな城があり、城壁の中に商人が住み、農民は外で暮らしていました。ロシアの昔話「がちょうはくちょう」では、お百姓夫婦は用があって城壁内の町に出かけることになり、娘のマーシャに小さい弟の世話と留守番を頼みます。

「がちょうはくちょう」は、ロシアに古くから伝わる昔話です。アファナーシェフの他にもブラートフ、アレクセイ・トルストイなどの再話があります。絵本の「ババヤガーのしろいとり」(内田莉莎子再話 佐藤忠良絵 福音館書店)、「マーシャと白い鳥」(M.ブラートフ再話 出久根育絵 偕成社)はどちらもブラートフの再話です。「おはなしのろうそく27」(東京子ども図書館編・発行)は、A.トルストイ再話「大きな恐ろしい鳥」と内容が似通っています。大筋はアファナーシェフ採集「がちょうはくちょう」系と言ってもいいかと思います。

この昔話にはロシアの昔話では欠かせない魔女のババヤガーが出てきますが、それを盛り上げてくれるのが、題名にもあるがちょうはくちょうです。このおはなしの英語タイトルから「Swan-Geese」をネットで調べてみると、農家で飼っているシロガチョウの野生種でサカツラガンではないかと思いました。くちばしの先から尾までが約90センチで、日本にも渡りで来ることがあるそうです。顔が赤みがある茶色のためサカツラガンだそうです。今では、レッドリストにのる希少種らしいです。カモ科マガン属の大きくて気性が荒いガーガー鳴くガチョウ・・・なのかもしれません。(あくまでも、推測です)

「おはなしのろうそく27」には、「昔話にでてくる大きな鳥で、ロシアの子どもがいうことをきかないときには、「がちょうはくちょうが来るぞ!」と叱られるほど親しまれている」そうです。がちょうはくちょうは子どもを捕まえて、にわとりの一本足の上に立つ魔女のババヤガーの家へ連れていきます。ババヤガーは、子どもをお風呂で洗って煮て食べてしまう・・・言うことを聞かないとこわいことが待っているのですね。「ロシアの挿絵とおとぎ話の世界」(バイ・インターナショナル発行)で、海野弘さんは、「ババヤガーは死の世界に棲み、白鳥は死を象徴しているのだ」と書いています。

勇気を出してババヤガーの小屋から弟を救い出す姉のマーシャと、しつこく追いかけてくるがちょうはくちょうの描写は、真に迫っています。ババヤガーは怖い親分なのでしょうね(笑)

<参考資料>

「ロシア民話選」 宮川やすえ著 明石書店

「おはなしのろうそく27」 東京子ども図書館編・発行

「ババヤガーのしろいとり」 内田莉莎子再話 佐藤忠良絵 福音館書店

「マーシャと白い鳥」 M.ブラートフ再話 出久根育文・絵 偕成社

「ロシアの挿絵とおとぎ話の世界」 海野弘著 バイ・インターナショナル


                                                          

 

« 2019年2月 | トップページ | 2019年4月 »

最近のトラックバック

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31