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2018年9月

2018年9月25日 (火)

国分寺キッズステーションおはなし会

国分寺キッズステーションおはなし会 2018年9月 4・5才児

『かぶさんとんだ』五味太郎作 福音館書店

『マトリョーシカちゃん』ヴェ・ヴィクトロフ イ・ベロボーリスカヤ原作 かこさとし作 福音館書店

『おつきさんどうしたの』E.M.プレストン文 B.クーニー絵 岸田衿子訳 岩波書店 

♪ こどもとこどもがけんかして おやがいってもききません ひとがいってもききません なかなかなかなか ききません くすりをのんだら ききました はい なかなおり

おはなし ついでに ペロリ 『おはなしのろうそく6』東京子ども図書館編・発行

『わゴムはどのくらい のびるかしら?』マイク・サーラ―文 ジェリー・ジョイナー絵 岸田衿子訳 ほるぷ出版

<感想>『かぶさんとんだ』はかぶと形が似ている物がどんどん仲間になって、どこへ行く?という不思議で予測できない面白さがある。「かみなりも!うちゅうじんも!」みんなそろって宇宙に行けば、子どもたちは「エッー!!」  少し、パターンが似ている絵本が『わゴムはどのくらいのびるかしら?』こちらは、特大の「エッー!!!」の連発。特に宇宙に行った時がすごかった。2回読んだ。「夢だよね?」そう、見返しの壁紙は寝室・・・。

『マトリョーシカちゃん』は間違いなく子どもの心をつかむ絵本を作られるかこさとしさんの絵本。展開がとてもうまく進み、小さい子も楽しめる。マトリョーシカを知っていた子は一人だったので、持っていった我が家のマトリョーシカを見せると、みんな喜んでくれた。

『おつきさんどうしたの』は岩波こどもの本のシリーズで小さい判型だけれども、絵がはっきりとしているので遠目がきく。子どもたちはおはなしの世界を理解でき楽しめた。

「ついでにペロリ」は、「へそまがり」という言葉が子どもたちのスイッチを押すようで、げらげらが止まらない。ツボにハマった一人の男の子は、ずっと笑い転げていた。「まずはおかゆをはらいっぱい・・・」から続くリズミカルな言葉に、子どもたちはあやされ心をくすぐられる。「マツコ!マツコ!」という声が聞こえた。タレントのマツコさんのような身体を想像したのかな?

2018年9月12日 (水)

国分寺キッズステーションおはなし会

国分寺キッズステーションおはなし会 2018年9月

<2才児クラス>

♪ ぺったらぺったん ぺったらぺったん もちつけもちつけ ぺったらぺったん ぺったらぺったん もちつけもちつけ もちつけた はい、神棚へ 今年もお米がたくさんとれますように お願いします。  ♪ たまげた こまげた ひよりげた ♪ うさぎど うさぎど なしてそんなに耳が長いの 山のことも聞きたいし 里のことも聞きたいし それで耳が長いよ

『ごぶごぶ ごぼごぼ』駒形克己作 福音館書店

『もう おきるかな』まつのまさこ作 薮内正幸絵 福音館書店

『こぐまちゃんのどうぶつえん』わかやまけん作 こぐま社

『おにぎり』平山英三作 平山和子絵 福音館書店

『ごぶごぶ ごぼごぼ』2才児は絵と音を結び付けて、なんだろう?なんだろう?と頻りに考えます。「お顔みたい」「青色」「丸がある」・・・「雨だよ!」「そうだ、雨だ」みんなが納得していました。

<3才児クラス>

♪ぺったらぺったん ♪うさぎど

『おにぎり』平山英三作 平山和子絵 福音館書店

『おおきくなったら チェコのわらべうた』内田莉莎子訳 ヨゼフ・ラダ絵 福音館書店

『アンガスとあひる』マージョリー・フラック絵作 福音館書店

『おにぎり』には、全員が集中します。おにぎりはみんなが知っている物だし、美味しそうな絵です。「あれ、1個だけ・・・」の次はたくさんのおにぎりが出来てお皿の上に。「海苔がないよ!」ページをめくれば海苔をまいた美味しそうなおにぎりがたくさん!絵だけではなく、展開のうまさでも子どもたちを惹きつけます。

2018年9月 8日 (土)

水底の主ニッカーマン  ヴォドニーク 5

プロイスラーの続きです。プロイスラーは豊かな自然がある地域に生まれ、幼い時は父と一緒にはい松の野や沼地を歩きまわりました。ある夜沼地をたどっていると、鬼火がちらちら光り、ベールをなびなせた霧の精が水たまりから立ち上がり踊るのを見たと記しているそうです。沼地が多いこのあたりには、どこにも水の精がいて、月の明るい夜には岸べにきてハープを奏でるというような水の精の話はたくさん聞きました。(『小さい水の精』解説より)プロイスラーにとって思い出の地、クルコノシェ山脈の山の神の話は、『わたしの山の精霊(リューベツァール)ものがたり』(さえら書房)として出されています。

『カレルチャペック童話全集』(青土社)の解説は、訳者である田才益夫さんが書かれています。チェコ語の特徴について書かれていました。「とくに、チェコ語は悪口表現の非常に豊かな言語である。」チャペックは類語・同意語を書き並べるのを好む傾向がありますが、「『郵便やさんの童話』では宛て名も書いてなければ切手も貼ってない手紙を投函したその張本人を探し当てたときに、郵便屋さんはあまりの感激にその相手に、三十三個の悪口を続けざまにあびせかける・・・。」翻訳の大変さと原書でなければわからない特徴について書いています。

「水底のニッカーマン」に出てくる若いおかみさんのリドューシカは、カエルに対して、悪口をたくさん言います。「なにさ、ぶくぶくふくれてみっともないやつ」「あっちへ行けったら、このいやらしいふとっちょめ」「なにを言ってるの、ばかなカエル」これは、チェコ語特有の感じなのでしょうか?知識のない私が決めつけてはいけないのですが。

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水底の主ニッカーマン ヴォドニークについて 4

チェコの国民的作家カレル・チャペック(1890-1938)は、劇作家・ジャーナリスト・哲学家など多彩な才能を持っていました。チャペックは子どもの頃、エルベンの昔話をお母さんに語ってもらったという逸話が残っているそうです。(『金色の髪のお姫さま』解説より)

チャペックはヴォドニークについてのお話を書いています。『カレル・チャペック童話全集』第4話 水男(かっぱ)の童話より 村のお医者さんをしていた父のところに、歯を抜いてもらおうと河童が来た。お礼にマスを籠に入れて持ってきた。その患者が座っていた椅子が濡れていたから、その患者は河童だったんだよ。ある河童は水車小屋に住んでいて、堰の下の水の中に馬を16匹飼っていた。馬は水の中で一生懸命水車を引っ張っていた・・・。

カレル・チャペックの生まれ故郷は、ポーランドとドイツの国境に近いマレー・スヴァトニョヴィツェです。そこから115Km西、クルコノシェ山地の麓にあるリベレツは、オトフリート・プロイスラー(1923-2013)の生まれ故郷です。ドイツ人が多く住んでいたため、ズデーテン・ドイツ人と呼ばれていました。1939年のナチス・ドイツによるズデーテン併合により、プロイスラーはドイツ兵士として従軍し、5年間ソ連での捕虜になり収容所生活を送った後1949年に解放されました。しかし、帰る故郷はなくなっており、以後ドイツのアルプスの麓で暮らしました。その後、プロイスラーは小学校の教師として働き、1956年に『小さい水の精』(学研出版)を出版します。

水車の池の底深くに水の精の家があります。夫婦に男の子が生まれ、そのお祝いに大勢の水の精と、その他泉男、橋女、沼男が集まりご馳走を食べるシーンから物語は始まります。男の子は緑色の髪の毛をしていて、手には水かきがありました。やがて成長した小さな水の精は、いたずら坊主になり水の中を自由に冒険します。

プロイスラーには、ファンタジー大作『クラバート』やユーモアたっぷりの『大どろぼうホッツェンプロッツ』などの作品がありますが、私は『水の精』が大好きです。私が児童図書館員になったほやほやの頃に読んで、すごく楽しいと思った印象がとても強いのです。日本で出版されたのは1966年です。次回は、プロイスラーについて、もう少し書いてみようと思います。

参考資料

『チェコスロヴァキアめぐり』カレル・チャペック作 筑摩書房

『カレル・チャペック童話全集』カレル・チャペック作 青土社

『わたしの山の精ものがたり』オトフリート・プロイスラー作 さえら書房

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2018年9月 7日 (金)

水底の主ニッカーマン ヴォドニークについて 3

チェコのグリムと評される民俗学者のカレル・ヤロミール・エルベン(1811-1870)は、優れた詩人、作家でもありました。当時、上流階級はドイツ語を使用し、庶民はチェコ語を話していました。エルベンは庶民からわらべうたや民謡、民話などを収集し、チェコ語を記録しました。代表作は、昔話を題材にした詩集「民話の花束」です。

「民話の花束」にはヴォドニークが登場します。緑の髪をした水の精ヴォドニークは、月夜に柳の下に姿を現します。若い女性がヴォドークにつかまり妻となり、二人の子どもを産みますが悲しい結末が待っています。チェコでは大変有名な話だそうで、チェコ出身のドヴォルザークは「水の精」という交響詩を作曲しています。

 『金色の髪のお姫さま チェコの昔話集』(カレル・ヤロミール・エルベン文 岩波書店)は、エルベンが収集した昔話の中でも有名な13篇が所収されています。チェコの挿絵画家アルトゥシ・シャイネル(1863-1938)の挿絵はそれは美しく異国情緒ともいうべき面白さを私たちに感じさせてくれます。画家はチェコで有名な絵本作家でミュシャと同時代を生き、絵はアールヌーボー調です。この美しい挿絵が入った本が、子ども向けの本として出されていることは素晴らしいなと思いました。

この本には、グリム童話の「おいしいおかゆ」「三人の糸つむぎ女」とそれぞれよく似ている昔話「小なべや、おかゆを煮ておくれ」「三人の糸つむぎのおばあさん」や、デンマークの昔話「ついでにペロリ」と同じパターンの「オテサーネク」など、パターンは似通っていてもチェコというお国柄が楽しいはなしが入っていますよ!

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2018年9月 2日 (日)

水底のニッカーマン  ヴォドニークについて 2

 ヴォドニークのヴォド(VOD)は水、ニーク(NÍK)は人・・・水に住む者という意味です。ヴォドニークについてネットの情報をまとめてみました。

髪と眼は緑色。大きな口。鉤鼻。小男。赤い帽子に黄色いズボン。金色のボタンをつけた外套からは常に水が滴っている。魚やカエルに変身でき、人を溺死させてその魂を壺やティーカップにいれて集める。ナマズに乗って動きまわる。時々人間のふりをして人ごみに入る。川や湖に住み、きゅうりやピクリスが大好物。水気がないと力を失う。

 チェコの人形屋でヴォドニークを探すと、何種類か見ることができました。人形には、昔話「水底のニッカーマン」に出てくる美しい吹き流しのような布が何枚もついていることに気が付きました。

 ところで、チェコのきゅうりは日本のきゅうりの倍くらいある大きさで、食事のお皿には薄切りがいつものっていました。きゅうりが好きなところやそのほか、日本の河童とよく似ていますね。

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ショーウィンドウの一番前に飾ってあります。

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    チェコで食べたきゅうりとトマト、パプリカのサラダ。マヨネーズがかかっていて親しみやすい味でした。

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水底の主ニッカーマン  ヴォドニークについて 1

 チェコの昔話に「水底の主ニッカーマン」という話があります。『三本の金の髪の毛』(松岡享子訳 のら書店)に所収されていて、翻訳者の松岡さんの解説によると、「ニッカーマンはチェコやスロバキアに伝わる水の中の生きもの「ヴォドニーク」である」と書かれています。チェコでは、日本の河童のように人々には親しい存在で、子ども向けのお話にもよく登場しているそうです。以前所収されていた『世界昔ばなし』(ほるぷ出版)と同様に『三本の金の髪の毛』は英語版からの翻訳であるため、「ニッカーマン」の呼び名のままにしておくことにしたと書かれています。ニッカーマンというのは、ニッカ―ズがひざ下まであるズボンを意味するので、ひざ下ズボンの男という感じでしょうか?私は以前から「水底の主ニッカーマン」という昔話になぜか心惹かれていました。想像力を刺激する広がりのある世界に魅了されたのです。

 私は子どもの時からカエルが大嫌いで、見たくもないし触りたくもない。テレビや本にカエルが出てくると、目をつぶって見ないようにしています。けれども、カエルが出てくる昔話は大変神秘的で魅力があります。水と陸、両方生きることができる不思議な生き物であるカエルは、昔話の中ではこの世ともうひとつの世界を結ぶ存在として登場します。この昔話の主人公はリドューシカという若いおかみさんです。リドューシカが川に洗濯に行くと、とても太った図々しいカエルに出会います。リドューシカはカエルに導かれて水でできているカエルの家に行き、ある部屋のドアを開け、棚にたくさんの小さな壺を見つけます。壺の中には真っ白でそれは愛らしいハトが閉じ込められていて、自由になったのを喜び飛んでいきました。それは、恐ろしいニッカーマン(ヴォドニーク)が溺れさせた人々の魂だったのです。リドューシカはその魂をみんな自由にしてやり、恐ろしいヴォドニークから無事に逃げるができました。

 今年の夏、私はたまたまチェコに行くことができ、ヴォドニークを探してきました。これは、チェコの雑貨屋さんで買ったヴォドニークの人形(900円)です。タグにはWater manと書いてありました。次回は、ヴォドニークについて書こうと思います

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