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2013年11月17日 (日)

赤ずきんの類話より

若い娘とオオカミ

むかし、あるところに若い娘がいました。祖母に焼き菓子を届けるために森の中を通り抜けようとしました。オオカミが見つけて追いかけますが、娘は針の道を通り、オオカミはピンの道を通りました。娘は無事に森を出ておばあさんに焼き菓子を届けることができました。ピンの道には川があり、オオカミは森を抜けることはできませんでした。

次の日、また娘はおばあさんに焼き菓子を届けるために森を通り抜けようとしました。オオカミが来て、昨日の道をたずねると娘は、「ピンの道を通った」といいました。オオカミがピンの道は川があると言うと、娘は「川の水を飲めばいい」といいました。

オオカミは川の水を飲んで先回りして、おばあさんを殺すと、血をワイングラスに注ぎ、肉を皿に盛るとおばあさんのふりをしてベッドに入りました。娘がおばあさんの家に着くと、祖母のふりをしたオオカミが血と肉をすすめ、食べ終わるとベッドに誘いました。娘はオオカミと気づき、「おしっこがしたい」と言って家の外に逃れようとしました。

すると、オオカミは娘の腰に綱をつけました。娘は綱をほどいて逃げ出しますが、オオカミが気づいて追いかけてきます。娘は聖母マリアの助けで川を渡って助かります。オオカミは水を飲みほそうとしますが、途中でお腹が破裂して、死んでしまいました。

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これは、1952年にアルプスのロワール地方で採集されたおはなしです。この型は、フランスを中心にイタリア、スイス、アイルランドなどに分布しています。重要なモチーフは、アジアにも共通するはなしがあり、「カチカチ山」「三枚のお札」を思い出します。

17世紀にペローは「ペロー童話集」では、残酷な部分は除いていますが、赤ずきんはオオカミにパクリと食べられます。そして、「若い娘たちよ、甘い言葉にのってはいけない、オオカミに食べられる」という教訓をつけています。

その後、19世紀のグリムは、結末を「オオカミと七ひきのこやぎ」の影響を受けて再話したと言われています。ペローの方がもともとのこのおはなしの意味”子どもに森(または世間)のひとり歩きを戒めるものだったのかもしれません。

参考資料:

  『世界昔話ハンドブック』三省堂

  『ガイドブック世界の民話』講談社

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